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このメールマガジンでは岡山市の感染症発生動向調査(週報)の速報について発信します。
令和7年第40週(9月29日〜10月5日)の岡山市の感染症発生動向
■急性呼吸器感染症(ARI)
令和7年4月7日から急性呼吸器感染症が感染症法の5類感染症に位置付けられ、定点サーベイランスの対象となりました。急性呼吸器感染症(Acute Respiratory Infection:ARI)とは、急性の上気道炎(鼻炎、副鼻腔炎、中耳炎、咽頭炎、喉頭炎)又は下気道炎(気管支炎、細気管支炎、肺炎)を指す病原体による症候群の総称です。インフルエンザ、新型コロナウイルス、RSウイルス、咽頭結膜熱、A群溶血性レンサ球菌咽頭炎、ヘルパンギーナなどが含まれます。
・第40週の報告数は1233件(定点あたり68.5)で、第39週の報告数1057件(定点あたり58.72)から増加しました。
・第40週の全国平均は定点あたり58.86(前週54.7)、岡山県平均は定点あたり57.96(前週54.9)となっています。
■新型コロナウイルス感染症(COVID-19)
・第40週の報告数は80件(定点あたり4.44)で、第39週の報告数89件(定点あたり4.94)から減少しました。
・第40週の全国平均は定点あたり4.82(前週5.87)、岡山県平均は定点あたり6.48(前週7.68)となっています。
・基幹定点医療機関からの新型コロナウイルス感染症の入院の報告は、第39週は6件(6.00)、第40週は3件(3.00)と減少しました。
■RSウイルス感染症
・第40週の報告は16件(定点あたり1.60)で、第39週の報告17件(定点あたり1.70)から減少しました。3週連続で減少しました。
・RSウイルスは接触感染、飛沫感染で感染が広がり、2歳までにほぼ全員が少なくとも1度は感染します。
・乳幼児は気管支炎や肺炎など重症化することがあります。新生児は無呼吸発作など特に注意が必要です。
・大人はかぜ症状でおさまることが多いですが、高齢者や基礎疾患のある人は気管支炎や肺炎を起こすなどの重症化リスクが高いため注意が必要です。
■伝染性紅斑
・第40週の報告数は36件(定点あたり3.60)で、第39週の報告数24件(定点あたり2.40)から増加しました。現在も警報レベルの感染状況が継続しています。
・伝染性紅斑はヒトパルボウイルスB19による感染症です。微熱やかぜの症状などがみられ、その後両頬や手足に赤い発しん(紅斑)が現れます。また、妊婦が感染すると、胎児にも感染し、胎児水腫などの重篤な状態や、流産のリスクとなる可能性があります。
・全国は昨年末以降、報告数が多い状況が続いています。
■感染性胃腸炎
・第40週の報告数は77件(定点あたり7.70)で、第39週の報告数47件(定点あたり4.70)から増加しました。
・第20週では定点あたり20を超え2016年の冬季以来の増加となりました。25週に大きく減少しましたが、今後の動向に注意が必要です。
■百日咳(全数報告疾患)
・百日咳の報告が第40週は6件ありました。(第39週は18件)
・2025年に入り届出数が増加し、第39週まで815件の届け出があります。(2024年は4件)
・小学生や10代の患者の報告が多くを占めています。
・はじめは風邪症状ではじまり、その後けいれん性の咳発作や長引く咳症状をひきおこします。
・乳児では無呼吸発作などをおこし重症化することもあります。治療には抗菌薬が必要です。
◇第40週(9/29〜10/5)の定点あたりの患者報告数と前週との比較では
※前週を( )で表記
急性呼吸器感染症(ARI)※1 68.5(58.72)
新型コロナウイルス 4.44(4.94)
インフルエンザ 0.22(0.17)
RSウイルス感染症 1.60(1.70)
咽頭結膜熱 0.00(0.00)
溶連菌感染症 0.30(1.80)
感染性胃腸炎 7.70(4.70)
水痘 0.00(0.00)
手足口病 0.30(0.60)
伝染性紅斑 3.60(2.40)
突発性発疹 0.30(0.40)
ヘルパンギーナ 0.50(0.20)
流行性耳下腺炎 0.30(0.10)
急性出血性結膜炎 0.00(0.20)
流行性角結膜炎 1.00(0.60)
マイコプラズマ肺炎 0.00(2.00)
となっています。
※1 急性呼吸器感染症(ARI)とは、細菌やウイルス等の感染による急性呼吸器症状(鼻炎、中耳炎、咽頭炎、肺炎等)を呈する症例の総称です。令和7年4月7日から感染症法上の5類感染症に位置づけられました。
【今週のトピック】麻しん・風しん予防接種を受けましょう!
麻しん・風しんの定期予防接種は、第?期(1歳)と第?期(小学校就学前の1年間)の計2回あります。第?期定期接種は令和8年3月末日までです。
まだお済みでない方は、期間内に接種しましょう。
詳しくは、岡山市保健所ホームページをご覧いただくか、かかりつけ医にご相談ください。
〇岡山市ホームページ「子どもの定期予防接種 麻しん(はしか)・風しん」はこちら
◇例年や前週までの感染症動向については下記のホームページをご参照ください。
〇岡山市ホームページ「感染症発生動向(岡山市感染症情報センター)」はこちら
https://mailmag.city.okayama.jp/c.p?02d3757goE
※この週報は速報性を重視していますので、今後の調査などの結果に応じて、若干の変更が生じることがあります。
◇感染症発生動向調査週報について詳細は下記のホームページをご確認ください。
国立健康危機管理研究機構ホームページ「感染症発生動向調査 週報(IDWR)」はこちら
https://mailmag.city.okayama.jp/c.p?12d3757goE
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〇岡山市ホームページ「メールマガジン 岡山市感染症エクスプレス」はこちら
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